2018/07/28 屋根を軽くするほうが耐震性が向上します
京都で木の暮らしと注文住宅をつくる材木屋兼工務店、エビナ製材の海老名宣行です。
twitter,instagram,FBページ も毎日更新していますので、よかったら見てください。
屋根を軽くするほうが耐震性が向上します
「重心を低くする」家の屋根が土の上に瓦葺きの場合、屋根が重いので家の重心は高くなるため、耐震の面では不利になります。瓦を下ろして、金属板葺き等の軽い屋根に変えたほうが耐震性が向上します。これは町家など古い家であればより効果が高いです。 #エビナ製材おすすめ pic.twitter.com/8vQmZVScEb
— エビナ製材 海老名宣行 (@kyotoebina) 2018年7月28日
これとても重要な話です。
土の上に瓦を葺いてある葺きかたは、重い屋根になるので、家の重心が上に上がります。金属板葺きなどに変更して軽い屋根にすると、家の重心は下るので耐震面で有利になります。屋根を軽くするだけで耐震性が上がるので、出来るだけやったほうが良いです。
町家などの昔の家は、土と瓦を屋根に載せて上から荷重をかけて建物が動かないようにするつくりで、基礎は無く土台が石の上に置いてあるだけで、その上に柱が乗っています。なので、大きな地震が来たときは、家全体が石からズレて力を逃がします。
今の建築基準法に基づく家は基礎と木造軸組部分を緊結してあるので、そこまでズレることはないですが、地震の力はモロに受けるので構造自体もガチガチにかためておいたほうが安全ということになります。