家の壁にアクセントとして貼るもの 壁紙・ビニルクロス・輸入壁紙・唐紙・織物
しあわせ木の家づくり建築家の海老名宣行です。
私のアクセントになるものはメガネぐらいでしょうか。。。
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アクセントとして貼るもの
さて、先日、平成26年2月23日に第一回珪藻土壁塗り教室を開催しました。
壁塗り教室や当ブログで珪藻土や漆喰、シラスなどを塗る壁については既に説明してきましたが、珪藻土はそれだけで家一軒塗るととてもシンプルな壁になります。白い壁が連続する、もしくは着色して仕上げます。
が、しかしやはりそれだけでは目を引くものが無いわけです。アクセントになるものが。
パッと見て目を引くものを壁とする場合、やはり出てくるのは壁紙です。
ただ、壁紙と一言で言っても、安いものから高いもの、国産のものから海外のもの、京唐紙と呼ばれる伝統的な、和紙に版押しするものまで多種多様にあります。
また、ビニールで出来たものから紙のものや不織布、布といった素材で出来たものまでこれもいろんな種類の商品があります。
そこで今回は広い意味で家の壁に貼るものについて紹介していきます。
一般的に壁紙と言うと
まず思いつく企業と言えば「サンゲツ」ではないでしょうか。
サンゲツは壁紙の分野ではトップシェアを誇ります。安いモノから高いモノまで多種多様に商品が揃っています。公共建築物からホテルや店舗、一般住宅まで幅広くカバー出来る商品が揃っています。
上のリンクの中のSPという商品が安価です。
安い壁紙は賃貸マンションや分譲住宅などに使用されていることが多いです。コストを落とすのに便利です。
特に予算を削るために、家の人以外入ることが無い2階の寝室や、汚される可能性が高い2階の子供室などはこれでも良いと考えています。
肉厚で色柄が少なく、織物調やレリーフ調や石目調といった白をベースにして凹凸のついた壁紙が多いです。フツーの工務店がなにごともなくすすめてくるのはおそらくこれでしょう。
SPよりもはるかに柄や模様の選択の幅が広がるのが、FINEやRESERVEという商品です。SPと比較するとコストが上がります。
FINEやRESERVEの中にもそれなりにインパクトのある壁紙もあります。
FINEやRESERVEあたりになると、どれを選んで良いのかわからなくなるのが普通です。
そういうときにインテリアコーディネーターがいてくれると大変助かります。
ただ、当然ながら全てビニールで出来ています。以前は糊にホルムアルデヒドが含まれているためシックハウスの原因とされてきました。今は規制がかかっていますので、デンプン糊に変わっています。
最近流行り出した輸入壁紙
「でも、国産の柄のあるものだけでは面白くない。国産には無いような壁紙が欲しい!」という需要があったのか、ある企業が輸入壁紙を大々的に取り上げるようになりました。
楽天市場にある「壁紙屋本舗」です。
主に輸入壁紙を取扱い、壁紙貼りをDIYで!という流れを作り出した企業です。
輸入壁紙はもちろん昔から取り扱っている企業はあったのですが、あまりメジャーな商品ではありませんでした。それを壁紙屋本舗はネットを駆使して輸入壁紙を販売されて今現在も成長中です。
エビナ製材でも2013年にインテリアホソイさんとのコラボ企画で「輸入壁紙貼り方教室」を開催しましたが、この貼り方教室も壁紙屋本舗がはじめたイベントだったのではないかと思います。(違うかもしれません。。。)
エビナ製材とインテリアホソイさんとのコラボ企画「輸入壁紙貼り方教室」の様子
壁紙の柄や色使いが国産には無いものですので、とてもインパクトがあります。
ただ、この柄だらけの壁紙を部屋全体に貼ってしまうと非常にうっとうしいので、貼るのであればアクセントとして、壁一面だけに貼るというのが良いですね。
壁一面だけに貼るだけでもおしゃれ感はアップします。パネルを作って飾るのも良いですね。
輸入壁紙は貼ってもはがしやすい糊を使用していることもあり、DIYしやすいので、飽きたら壁紙を貼り替えるというのも良いです。
ちなみに昔々の海外の壁紙ってこんなんだったんですね。
グラバー園の中の家の内装
京唐紙
さて、輸入壁紙に対して、日本にも日本の壁紙があります。
京唐紙というもので、和紙や鳥の子紙に版木を使って一枚一枚手で作られます。版画の一種ですね。
奈良時代に中国から輸入されたものだそうですから、歴史は1000年以上あります。
住宅の襖や壁紙として使われてきたそうです。
しかし、版押しから施工まで全て手作業の熟練の職人によるものですので、とっても高価です。。。
京唐紙というと
有名なのが唐長さん
雲母唐長
COCON烏丸外壁の模様が唐長文様「天平大雲」というものなんだそうです。知らなかった。
そして、お客さんと一度お伺いしたことがある
丸二さん
京からかみ
海外のものと違うのは、日本の場合、薄暗い室内で襖に貼られた唐紙の金や銀の模様が障子から差す弱い光を反射してぼんやりと光を放つところです。これが日本の美意識でした。確か谷崎潤一郎の「陰影礼賛」に詳しく書いてありますので一度読んでみてください。
織物を貼る
この他にも海外のメーカーのローラアシュレイの布を襖に貼ったりも(クロス屋さんの力量にもよりますが)可能です。
ラルフローレンなんかも出してますね。
Ralph Lauren Home – RalphLaurenHome.com
ラルフローレン
クロスの上に塗装する
これも壁紙屋本舗が主導していると思います。
ビニルクロスの上から塗れる塗料が出ています。
仕上がるとこんな感じです。
まとめると
あまり柄だらけや色だらけにするのはうっとうしくなるのでオススメしませんが、アクセントや遊びとして一面の壁であったり、カーテンに柄や色を入れるとオシャレな空間になります。このあたりはコーディネーターさんの力量が生きてきます。
クロスにしてもカーテンにしても数が無限にあるのでどれが良いのやら・・・というのが正直なところです。
それにしても今回の記事は濃いな。。。
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