京都の木の家注文住宅のエビナ製材ブログ

京都府八幡市Y様邸木の家リノベーション施工事例をアップしました

木の家工務店の海老名宣行です。
最近は、新規でご相談に来られる人来られる人が大抵大学の先生だったりして「なんで???なにがあった???」になっています。

さて、2015年7月中頃から10月末まで工事をしていた京都府八幡市Y様邸の施工事例をアップしました。
https://www.kyoto-ebina.com/case/renewal/index2.html
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鉄筋コンクリート造の家を木の家に生まれ変わらせる。と文章で書くと簡単なのですが、実際にやってみるとこれがなかなか大変で想定しないことがたくさん起こりました。

どういう建物だったのか

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構造は鉄筋コンクリート造壁式構法と一部に梁が使われているもので、建築家で言えば丹下健三さんとか黒川紀章さんなどの諸先生が活躍されていた頃(1970年代)の「コンクリート造での表現や構造の可能性を追求されていた時代」に建てられた住宅です。その時代の影響が色濃く残っているので、人が住むことよりも構造の可能性の追求が優先されています。そのため、段差が多かったり、なんでこんなところに梁が、、、とかキッチン洗面トイレ風呂がやたら狭かったりとかするわけです。どちらかといえば、男性の目線でつくられています。

今現在はどちらかというと「使い勝手が良くて住み心地が良い」女性の目線でつくる時代に変わっていますので、そのギャップは激しいです。

実際どういう風につくったか

で、この鉄筋コンクリートの家をどうやって使い勝手と住み心地の良い木の家に生まれ変わらせたかと言いますと

設計面では

1.プラン間取りの変更 キッチン、洗面、トイレ、風呂のスペースを広げる
2.段差を極力少なくする
といったところに注力しました。

このため、施工事例にも写真があるとおり、壁をぶち抜いたわけです。RC壁式構法ですので、もちろんぶち抜いても良い壁かどうかを設計者に確認済です。この「コンクリートの壁をぶち抜く壊すという工事」は想定以上に時間とコストがかかりました。勉強になりました。大工さん達がいろいろ助けてくれたので助かりました。

仕様面では

1.強力な断熱材アイシネンの使用
2.床や天井に杉板、壁に珪藻土を使う
ことでコンクリートを住宅として使うには欠点となる「蓄熱」と「高気密のため逃げない湿気」を吸わせるようにしています。

木のマンションリノベーションも

以前から鉄筋コンクリート造の分譲マンションを木の家にリノベーションしたいという想いがあったので、非常に勉強になりました。
また、「木のマンションリフォーム・リノベーション」で検索すると関西圏ではたった1件の、例の有名な設計事務所しかヒットしないので、ここに食い込めないかとも思っていました。w

工事が終わってみるとほんとに良いものが出来たと思います。
施主のY様をはじめとして、一緒に困難な工事に付き合ってくれた大工さんをはじめとする職人さん達や業者さん達に感謝しています。
ありがとうございました。


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