京都の木の家注文住宅のエビナ製材ブログ

京都の改築・建て替え

もしあなたのお家が火事になったら

海老名智史

こんにちは。
改築・建て替え担当の海老名智史です。

先日、住んでいる学区内の地域のお祭りがあり
終日幼稚園年中さんの息子を面倒見ておりました。

家内は幼稚園のPTAでワークショップを出店していたので
お祭りが終わった後には精魂尽き果てて爆睡しておりました。
(お疲れ様!)

さて前回のブログで隣家が火事になって被害を受けたお家の話をしましたが、
今回は自分のお家が火事(ボヤ程度でしたが)になったお客様のお話を
紹介したいと思います。

今回のお客様は7年ほど前に築40年超えの中古住宅を購入されて、
リフォームのお問い合わせを弊社ホームページにいただきました。

その時にキッチン・お風呂・洗面・トイレの水回りを総入れ替えする
リフォーム工事をさせていただいたのですが
2年前の12月の初旬、年末もボチボチ迫ってきた冬の日曜日に
ご主人から電話が。

「海老ちゃ~ん、今朝ウチが火事になって~ん。
 一度見にきてくれへんやろか。」

と、いつもの調子で
(実は彼は大学の同じクラブ(軽音でバンドをしていた)で知人です。
 7年前の顔合わせの時にお互い知らずに再会してビックリしたのですが)
ウチが火事になった、という衝撃的なことを言うので

「すぐ行くわ!」

と言って10分後にはお家に伺っていました。
(彼の家と弊社事務所が同じ学区内なので)

駆け付けると彼と家族の皆が火事の後片付けをしておりました。

「どこが燃えたん?」と私が聞くと、

詳細を彼が話してくれました。

幸い燃えた(ボヤ程度)のは玄関入ってすぐ左の応接室1部屋だけで
出火原因はコードのタコ足配線をしていて容量オーバーででショート・引火した
とのことでした(結構多いんですよね、出火原因として)。

少年野球の練習でたまたま早起きしていた長男くんが異臭に気づき
父親の彼を起こして異臭の元を2人で探して応接間のドアを開けると
タコ足配線のところからかなりの火柱とススと煙が立っていたそうです。

慌てて彼は外の水道からホースで水を撒いて消火したそうです。
ただこのまま終わらしてはダメだ、と思った真面目な彼は、
ちゃんと消防署に連絡をして現場検証してもらったそうです。

消防署の検証で、幸いにも火が広がらなかった要因が2つあったそうで

①タコ足配線の前に金魚(メダカだったか記憶が曖昧ですが)の水槽があり
 火事の熱で水槽が割れて、その水が多少消火の手助けになったこと

②火元は隣の部屋との壁際だったが、
 その壁内は耐火ボードがきっちり施工されていたので延焼を防げた。
 (壁内がベニヤのところもある家なので、ベニヤ壁のところで出火していたら
  隣の部屋や2階にも延焼していた可能性があったとのこと)

さらに消防署で現場検証してもらったことで
消防署から罹災証明書という書類が発行されます。

これは火災保険会社に保険金請求するのに必要だそうで
万が一火事を出してしまった皆さんは近所の手前申し訳ないという思いも
あるでしょうが、消防署にちゃんと現場検証しに来てもらいましょう。

さて、ここからが私の出番で
燃えた応接間の復旧工事(工事箇所は火元の壁1面、溶けた照明器具のカサ、
その他ススだらけ・水浸しの家具などの処分)にいくら掛かるかの見積書の作成
(火災保険会社に提出し保険金の請求をするため必要)と
実際の工事の段取りをいたしました。

年末も近かったので職人さんたちも忙しかったのですが
快く協力していただきクリスマス前には工事も終了し
応接間もキレイになりました!(良かった、良かった)

これから秋が深まり冬に向かっていきます。
乾燥する時期に入りますので火の元には十分お気をつけ下さい。

また仕方なくタコ足配線されていらっしゃるお家も多いかと思いますが
なるべくやめておきましょう(我が家もですが)。
またコンセントを増設するリフォーム工事もありますので
お知り合いの工務店や電気屋さんに相談されても良いかと思います。

それから火災報知器は付けておきましょうね。

それではまた~。


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