京都の木の家注文住宅のエビナ製材ブログ

2024年 4月

京都市右京区S様の木の家リノベーション 工事経過

エビナ製材海老名宣行です。

2024年1月から開始した京都市右京区S様の木の家改築工事が完了しつつありますので、工事経過含めて書いていきます。

施主さんは50代女性1人で子育てが終わってからの改築となりました。
OB客さんから紹介いただいたお客さんで、OB客さんと仲が良いです。

建物は築40年経過した建売住宅で、雨漏りもしているがそれよりも1階の畳がブヨブヨになっていて床が抜けそうというのが最初の困りごとでした。築40年経過した家にお伺いすると、「床が抜けそう」というのを一番よくみます。使われているフローリングが芯材にベニヤを積層して接着剤で固めたものなのですが、芯材のベニヤの接着剤が経年と湿気などにやられてバラバラにはがれてくるとブヨブヨになって床が抜けそうになります。ベニヤの接着剤の劣化が最も大きな原因です。

コストと実際の使い勝手から考えて、主に1階の内装全体と構造金物や耐力壁による補強と屋根の補修と外壁の再塗装を施工しました。

2024年4月11日

キッチンや洗面台、システムバスの給排水の接続工事をしています。このあと養生をはがして掃除します。

床にLDKは杉フローリング15mm、トイレと洗面所はクッションフロア貼り、壁天井はクロス貼りとしています。

ブルーの壁は壁紙の上から塗れる「イマジンウォールペイント」を使用しています。

構造の補強と1階の天井高さを上げて広く感じられるようにするため、天井に梁をあらわしとしています。写真の中の黒いxは鉄でできたブレース(すじかい)と言われるもので、本来は壁の中に入れて隠すものですが仕上げとして見えるようにしています。

内装は施主さんの好みで数多くの色が使われていて、とてもカラフルに仕上がっています。

2024年3月6日

壁に断熱材を入れて、石膏ボード貼りがほぼ完了です。この上から壁紙を貼っていきます。床の杉フローリングはこれから貼っていくところです。写真左側にキッチンを据えるのですが、壁から壁の間の寸法が狭いので少しでも空間を広げるために柱と柱の間の壁厚を薄くしています。

2024年2月21日

外気に接する壁と床に断熱材を充填しています。

築40〜50年の住宅には断熱材は入っていることは入っていますが、綿みたいなもので断熱性能が非常に低いものが入っています。床下には断熱材は基本的に入ってないです。手抜きしてあると断熱材ナシということもたまにあります。そりゃ、今まで夏は暑いし冬は寒かったと思います。

2024年1月31日

内装の解体が完了しました。

2枚目の写真は浴室のあったところです。タイル貼りの浴室は目地が割れたところから水がまわり、ずっと濡れたままになっていると構造を腐らせて、条件が揃えばシロアリがきて柱や土台などの構造を食べて分解します。今回シロアリの害はほぼなかったですが、写真のとおり黒ずんでいるところは水がまわっていたところで、腐ってボロボロになっています。

そして、建物が不同沈下によって傾いています。2000年よりも前の住宅は地盤調査や地盤改良は義務付けられていなかったこともあり、傾いていることが多いです。改築にあたっては、建物自体の不同沈下はどうすることも出来ないですが、地震がおこっても柱が引き抜かれないように金物で補強したり筋違いを入れて耐力壁をつくり、下地を垂直水平になおして新しくしていきます。


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