心地よい「木の家」での暮らしを家族で楽しんでいます。 / 京都府・原様邸

京都府原様邸の新築注文住宅事例

新居を建てるにあたって「木の家」を選択された京都府の原様。ご主人はキャンプや登山といったアウトドアが趣味、奥様は食品はじめ洗剤なども不自然なものを避けているナチュラル志向のご一家です。今回は住まいへのこだわり、実際に木の家で暮らしてみての感想などを伺いました。

どうして「木の家」を選ばれたのでしょうか?

以前住んでいたのは賃貸のマンションだったんですよ。コンクリート製で結露やカビがひどくて、圧迫感や冷えなども感じていたんですね。それに化学物質の塊のような内装材にも抵抗があって。家は生活の基礎だし、長い時間を過ごす場所。妻がもともと健康志向だったこともあり、新居を建てるなら心地よい自然素材の、木の家にしたかったんです。家の造りにもこだわりたいなと思っていました。

「木の家」をフルオーダーする際、こだわったことは何ですか?

もちろんまずは自然素材。フローリングの床は厚みのある無垢の杉板にし、壁はビニールクロスを避けて布製の壁紙を選びました。空気の流れが良いように、あとは採光と狭さを感じないことですね。もともと間口が狭くて光が入ってこないのでできるだけ明るく、そして小さくても広く感じる家にしたいなと。1階のリビングは天井を高くし、板をはらずに太い梁が見えるよう仕上げていただきました。また小窓をこのリビングや玄関、階段などとあちこちに設け、住まいに光を取り込む工夫も。収納面ではデッドスペースを極力作らないように、あえて隠さず使いやすい造りにしていただきました。

爽快感があるリビング。床や壁紙が呼吸して調湿・調温、心地よさを保ってくれる。

木の香りと奥様がトールペイントを施したウエルカムボードがお迎え

光を呼び込む小窓。小物をいろいろ飾るのも楽しい

壁には子どもたちの写真や絵を自由にディスプレイ

上部に天窓を設け、手すり部分を壁面にしなかったことで階段にも十分な明るさが

玄関の扉を開けると飾り棚の彩りが目に入るしかけに

実際に暮らしてみて気に入っている部分、不満な点はありますか?

防音対策で2階の床をもう少し厚くすれば良かったな、それと子ども部屋のロフトをもっと生活スペースとして活用できればなと思いますが、ほかは満足していますよ。僕が好きなのはリビング。明るくて風が通るし、木の肌触りも気持ちいいし。この家では素足でいるのが本当に心地いいんです。妻は光が入る天窓や作りつけてもらった書棚、壁の飾り棚を気に入っています。使い勝手も良いですね。

生活面での変化はありましたか?

友だちを家に呼ぶのが楽しみになりましたね。リビングにいれば外で遊ぶ子どもの声も聞こえてきて安心できますし。それにこれまでの使い捨ての生活から、良いものをじっくり使ってその変化を楽しめるようになった気がします。木の家に住んでいると床材などの風合いが季節の移り変わりによっても微妙に変わっていくのが分かるんですよ。その影響もあると思いますね。

キッチンはリビングと一体感のある造り。木の壁で冷蔵庫が人目に付かないようひと工夫も

絵本が並ぶ作りつけの本棚は奥様のオーダー

2階の子ども部屋も開放感たっぷり

収納の上部にはロフトを設けて空間を有効活用。遊び場として子どもたちがお気に入り

天窓からは明るい陽射しが降り注ぐよう

エビナ製材を選ばれた理由を教えてください。

[もともと義父が信頼できる会社だと紹介してくれて。確かに地域に根付いた材木屋さんで、木の家のことはお任せできそうだなと。やっぱり木のことは材木屋さんが一番よく知っていると思ったんです。それに大手の建設会社はちょっと敷居が高いというか、細かく注文しにくいなという気持ちもあって、ちょっとのことでも相談しやすい、頼みやすいところにと選びました。

エビナ製材へ一言お願いします。

いろいろわがままを聞いていただいて。希望に添っていろいろ提案もしてくれて、実際納得のいく家を一緒に造っていただいたなと本当に感謝しています。これから木の家を建てたいと思っている人も希望は遠慮せず話してみたら良いと思いますよ。意外と何とかなるので(笑)。

ありがとうございました。
(インタビュー:茂内希保子 撮影:江原英男)