高さ制限をクリア!めいっぱい天井空間を活かした離れ家
デッドスペースになる屋根裏をつくらず部屋空間に。その分、天井が高くなって大きな窓もつけられ、明るく開放的な印象
洋服の収納は扉をつけずにオープンに。部屋も広く見えて良かったと奥さま
階段を上がって手前右にご主人の部屋、奥に母娘の部屋
暑がりのご主人の部屋。自分好みの室温にして寛ぐそう
いよいよ家づくり、どんな希望を伝えました?
[ご主人]自分の部屋、それだけです。僕がめっちゃ暑がりで、嫁さんが寒がりなんですよ(笑)。夏なんて快適と思うエアコンの設定温度が5度ぐらい違うので。
[奥さま]私はリビング中心の効率のいい動線をお願いしたのと、南側から明かりが採れるように。窓はありましたけど腰から上の高さで、風通しも悪かったんです。
打ち合わせはスムーズに?
[奥さま]間取りが決まるまでは1カ月に1回、着工後は1週間に1回くらい。現場でその都度、今こういうことをしていて、次はこうする、だから次回までにこれについて決めてくださいという感じでした。1カ月後にいきなりここまで完成しましたと言われるより、だんだん形になっていくのが見えますし、イメージしやすかったです。
高さ制限の問題はどう克服を?
[奥さま]海老名さんは「1階はある程度高さを保つほうがいいから2階で調整します」とずいぶん考えてくれて、2階は梁を丸見えの状態にし、天井は斜めになった勾配天井に。母屋より屋根が低いけれど、天井の勾配をゆるくして部屋の高さを稼ぐという提案をしてくださいました。実際、圧迫感がない造りになったんです。
空間をとことん活かす策で解決したんですね。では、この家で特に好きな場所は?
[ご主人]そりゃ僕の部屋ですね。ソファでごろっと寛げて。計画では部屋でタバコをと換気扇もつけたんですけど、最初に入ったときもったいないかなと思って(笑)、今はベランダで吸っています。。
[奥さま]南側の全面ベランダですね。おふとんが3人分、一気に干せるんですよ。洗濯機を2、3回しても全部干せます。
ノーリツ・Yupatioのアートウォール。換気で開けていても、室内壁の「続きのようで気にならない」と奥さま
1階トイレの壁にはにおいを吸う珪藻土
家族が自然に顔を合わせるリビング階段
奥さまのご希望に応え、大容量のシューズラックを作り付け。上着掛けもあって玄関で身につければそのまま外出OK
きらめく玄関照明は奥さまがイノブンで一目惚れし購入。奥に映る梁は建て替え前のものを用い、空間のアクセントに
1階廊下には掘り込み式の飾り棚が。「季節ものを置きたい」と準備中
母屋より低くという条件をクリアした2階建て。断熱材のアイシネンを吹付加工し、夏冬の過ごしやすさも確保
家の2面に大きなベランダが。物干竿を3カ所に設置し、晴れた日は洗濯物もおふとんもバンバン干しているそう
娘さんは家でどう過ごされてますか?
[奥さま]娘は学校から帰ってきたら靴下をびゅっと脱いで(笑)年中裸足。木の床はベタベタ感がなく、さらっとして気持ちいいみたいで、遊びに来たお友だちにも「靴下脱いだら」なんて、裸足になるよう薦めるんですよ。以前より収納がたくさんあって隠れるところがいっぱいできたので、よく隠れんぼをしてます。
満足度に点数をつけるとしたら?
[ご主人]うーん僕が失敗したなと思ったのが、北側にコンセントを忘れていたこと。後悔はそこだけで、家は100点以上です。
最後に、エビナ製材で家を建てるメリットはここ! を教えてください。
[ご主人]親身に考えてくれるのが一番です。ここはこれですと勝って決める感じじゃなく、何かあったらすぐ相談してくれます。
[奥さま]屋根の高さもそうですけど、ダメですと断らず、考えてみますと受け止めて提案してくれる。自分たちが建てたい家に近づけてくれるのが、一番良いところだと思います。
ありがとうございました。
(インタビュー:茂内希保子 撮影:江原英男)